少し早いですが、2016年を振り返る

明日で11月も終わりになり、慌ただしく年末の時期になってきました。

毎日忙しく、バタバタ過ぎていく感じがするのは否めませんが、日々着実に過ごしていかなければと考えています。12月は忘年会シーズンですが、当院の忘年会も含めると6回の宴席に出席予定になっています。ビジネスマンの方々なら、もっと多い人たちもおられるかも知れませんが、職業柄、自分自身が健康で、元気に診療をあたることを主眼とするならば、月に6回ぐらいが、ほぼ限界の回数だと感じています。

さて2016年の出来事で思い出すのはリオデジャネイロオリンピックです!日本人選手団の活躍は、連日放送されテレビに見入ってました。柔道選手団の大活躍、体操ニッポンの金メダル、バトミントン女子ダブルスの金メダル、卓球男子の躍進、陸上競技の400メートルリレーの銀メダルなどなど、次の東京オリンピックが盛り上がること間違いのない、素晴らしい結果が出てました。

中でも私の印象に残ったのは、カヌー競技で羽根田卓也選手の日本人初の銅メダルです。高校を卒業後、単身強豪国のスロバキアに渡ってトレーニングを積み重ね、ついにメダルに到達したという、その根性、メンタルの強さは並大抵でのことではなかったはずです。そこまでカヌー競技に人生を賭けようと、判断したこと自体に驚くほかありません。私より20歳ぐらい年下の人ですが、凄い人だと思います。またメダルを確定した瞬間、カヌーに乗った大柄な外国人選手たちが、泣きじゃくる彼の周りを取り囲み、背中をさすったりして祝福する様子が放送で写し出されていました。スポーツマンシップの美しさ、オリンピック競技の感動が、あの一コマに凝縮されていました。

しかしながら、オリンピックの直前には、国家ぐるみでのドーピング違反が摘発され、ロシア選手の多くが出場停止の処分になりました。あれだけ反ドーピングが世界中で訴え続けられているにもかかわらず、ドーピング行為に手を染める精神構造は、理解しがたいものがあります。勝利と金メダルを得るという果実に付随するものが、あまりに大きくなりすぎ、ルールを逸脱しても、ばれずに結果を残した方がよいという価値観が強く蔓延しているのでしょう。プーチン大統領は激怒して「欧米の陰謀だ!!」と発言しましたが、結局は多くのロシア有力選手は出場できませんでした。

さて日本の安倍首相は、ロシアのプーチン大統領と本格的な北方領土返還交渉に入るようです。ここ最近になって、二国間協議での返還に関する日本側の要求は、なかなか厳しい見通しであることが報道されています。でも考えてみれば、スポーツの世界でも国家ぐるみでインチキしますし、国際ルールをいきなり無視してクリミア半島を武力で獲得するような国の大統領が、過去の大戦でボロ負けした日本から獲得した領土を、話し合いですんなり返してくれるとは到底思えません。なんだかんだと、ロシアにとっておいしい経済援助などを引っ張りだされた挙句、返すの返さないとうやむやになり、たいして特別な進展はなかったという結論に終わる気がしてなりません。

私ごときが心配することではないでしょうが、世界情勢も気にしたりしつつ、これからも生活していこうと思います。12月には今年最後の剣道公式試合があります。体調も万全に調整し、本番に臨んでいこうと考えています(^^♪