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疾患について



手根管症候群について


しびれは他人には非常に理解されにくい症状です。しかしご本人とってはいてもたってもいられない 不快感や辛さとして自覚し、夜間の不眠の原因となることも多いようです。 これには腕や肘、手首など神経に障害を生じやすい部位があり、これらは整形外科医が診察する ことで容易に診断、治療できることが多いと思われます。

しびれの感じ方は人によって様々で、「違和感がある」、「チクチクと痛い」、「感覚が鈍く、 膜がかかった感じ」、「熱い」、「冷たい」、などと表現される方が多いです。しびれを生じる 原因として、脳細胞が神経の束となり頚の骨(頚椎)の間を走行する脊髄神経と呼ばれる中枢の神経が 障害される場合と、その脊髄からさらに枝分かれし、腋(ワキ)、腕、手首、を走行する末梢の神経が 障害される場合があります。これらの神経が障害される部位によって少しずつ症状が異なります。 症状が進行すると指先の動きの鈍さが現れるのですが早期からこの動きの鈍さに気づいている方は 少なく、診察時に初めて気づかれる方が意外と多いようです。

手の親指から薬指までの4本の指にしびれを感じる場合にはまず手根管症候群が考えられます。 これは中高年の女性に多く、非常に多い疾患です。整形外科医にとっては診断が比較的容易です。 手根管症候群は手指を曲げる腱とともに走行している正中神経が手関節の掌側の部位(手根管)で 圧迫を受けることによって生じます。

この部位では強靭な靭帯(手根靭帯)によって腱と正中神経が束ねられているためこの部で圧迫を 受けると最も弱い正中神経の症状が出現するのです。原因は不明であることが最も多く、女性では 妊娠や閉経の時期に女性ホルモンのバランスが変化しこの症状が生じ易いようです。また、同時期に 左右の両側の症状が出る場合も珍しくありません。手首をよく使う職業やごく普通の日常生活の なかでも家事などで手首をよく使う動作によってもしびれが増悪します。手関節の炎症が生じやすい リウマチの方や透析を受けている方、手関節部の骨折後の変形のある方にも多く発生します。 正中神経は親指から薬指までの4本の指の手のひら側に分布し感覚をつかさどるため、この部位に しびれが生じます。また、物をつまむなどの親指の動きも担っています。

以下の症状があれば手根管症候群の可能性があります。

・手首をよく使ったあとにしびれや痛みの症状が増強する
・親指から薬指の夜間のピリピリとした痛みのため、明け方に目が覚める
・特に親指と人差し指の先の感覚が鈍く、紙やお札が数えられない
・物をつまみにくい、などの親指の動きにくさを感じる


治療は第一に、しびれや疼痛を改善させる薬(ビタミンB12、消炎鎮痛剤)を内服、神経への刺激を 軽減させることを目的に手関節の安静(装具による夜間の手関節の固定:ナイトブレース)を行います。 これでも症状が改善しにくい場合には、痛みを抑えるステロイドと麻酔薬を混合した注射を 手関節部に行います(正中神経ブロック注射)。

痛みが増強し日常生活に大きな障害が生じる場合や親指の動きが悪くなった場合には手術 (正中神経を圧迫している手根靭帯のみを切離することで神経の圧迫を解除します)を行いますが、 2〜3センチ程度の小切開で手術は可能です。術後の痛みは軽度で、入院などの必要はなく、 日帰り・外来手術を行っています。





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